お箸を横に置く理由 お箸の国日本

お箸を横に置く理由 お箸の国日本 | 北九州で無農薬・特別栽培米の玄米扱う梶谷米穀店

お箸の国 日本

日本人とお箸は、切っても切り離せない民族です。
生まれて間もなくお食い初めでお箸を使い。
食事の度に箸を使い。
葬儀では、お骨を箸で拾い上げます。
お供え物のご飯にはお箸を立てて供養します。

使うことにより、神様に感謝する、人と神様を結ぶ橋渡しの道具ということになります。
初期の箸は人間が食事をするための道具ではなく、”神器”だった可能性が高いと話します。
「最初は2本の棒状ではなく、ピンセットのような”竹折箸”だったようです。神様のお供え物を手で触れて汚さないように、箸が使われていたのかもしれません」

7世紀に入ると、中国に渡った遣隋使が、箸を使った食事でもてなしを受けます。そこで、隋からの使節が日本に来た際は、相手国に倣って箸を使って食事をしたことを機に、箸が広まったと考えられています。やがて、箸は徐々に庶民の間にも浸透し、日本で独自の進化を遂げてきました。

「中国のほか、韓国や東南アジア各国など、箸を使う国はたくさんありますが、いずれも”サジ”などを併用します。日本の場合は箸だけを使って食事をするため、箸先が細いのが特徴でと言われてます。」
中国や韓国は箸を縦ておきますが、日本は箸を横に置きます。
さらに、自分専用の箸を持つことも、ほかの国にはない文化のひとつです。

林先生が驚く初耳学 2時間SP(2015年4月12日放送)で、

「日本人だけが箸を横に置く理由は?」

という問題を料理研究家の土井善晴さんが林先生に出題されました。林先生は問題に答える事が出来ませんでしたが、日本人が本来持っている奥ゆかしさを再確認出来る良問題だったと思います。さて、軽く感動もののその回答とは?。
お箸は結界!全ての食べ物に対する感謝の気持ち
この問題には2つの回答があります。

一つ目、
尖った箸先を相手に向けるのは失礼だという考えから。
こちらは多くの方が答えられたと思います。

そして、二つ目の理由は、

お箸は結界の意味を持つ。
食事の際、お箸を横に置く。

これには自然を尊ぶ和食の精神が込められています。古来日本人は神様から頂いた神聖な食べ物は決して手で運ばずお箸を使って食べていました。そして、お箸は神様の世界(大自然の世界)と汚れた人間界との一線を引く結界の役割もあったのです。

「いただきます。」と食べものに感謝の意を唱え、お箸を手に取り結界を解き神聖な食べものを口に運ぶ。なんて奥ゆかしくも尊い意味が込められているのでしょう。

これまで腹が減ったから食べていた朝食・昼食・夕食、そして夜食。お箸の置き方の意味を知るだけで食事の時に厳かな気持ちになるのは、林先生が驚く初耳学を見た皆さん同じだと思います。

とは言うものの、すぐにそんな気持ちを忘れてしまうのも人間。食事の時くらいは気持ちに余裕を持って、全ての食べ物に感謝してから食べる習慣を着けたいと思いました。

600年代初頭、聖徳太子が箸を広めたと言われ、既に1400年の歴史を持つお箸のお話。何かの機会があれば、子供たちにも教えてあげたい良問題でした。忘れるのは勿体無いので記事としてご紹介しました。

70-6

「ご飯を食べれば、笑顔になれる!」
「ご飯を食べれば、元気になれる!」
日本人の命の源は、やっぱりお米。

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