「一汁一菜でよいという提案」 土井善晴

料理研究家であり、フードプロデューサーである土井善晴さん。
日本古来の「一汁一菜」を通して現代日本の食文化の見直しを提言する一冊。一汁一菜(ご飯+具沢山の味噌汁)の具体的な実践法を紹介しつつ、「食事はすべてのはじまり」でふり、大切なことは、向き合うこと。そして、家庭での食事が重要であり、大切さだとを説いていきます。

「一汁一菜」は元々は鎌倉時代に禅寺で採られていた、おかずが一品のみしかない質素な食事(粗食)の形式を指す言葉でありましたた。最近では、食生活の乱れなどが日本人の健康を害していますが、健康に良い食事として見直されるようになっています。一汁一菜もちょっとした配慮や工夫で栄養バランスも良くなります。

江戸時代の庶民にとっては一汁一菜も日常の食事としては贅沢なものであり、通常は「おかず無し」、つまり、ご飯・汁・漬け物のみというのが日常の食事スタイルであった人も多いともいう。その漬物と味噌は、日本ならではの発酵の食文化。発酵食品には乳酸菌が多く含まれ、体内で善玉菌を増やす食品です。

食卓

玄米で食べれば米は完全食であり、味噌汁で大豆蛋白を補えば栄養学的にはそれで充分なのである。
宮沢賢治の雨にも負けずにも
一日に玄米四合と
味噌と少しの野菜を食べ
とある。

難しく考えなくてもまずは「ごはんを美味しく炊く」「お味噌汁を丁寧につくる」「気持ちを込めて手をかけてつくる」これを実践。
美味しいご飯と、旬を使った具だくさんのお味噌汁はきっと飽きずに毎日食べられます。

さらに土井さんは、食事を作ることにストレスになってはいけない。おいしさを確保したうえで、時間の短縮の提案もされています。

でも、忙しい主婦にとって、朝食作りは大変。
朝、ご飯を炊くのでさえ時間が無いと言われます。

そこで言われているのが「洗い飯」
お米を、洗ってザルに上げ水を切り(約40分ほど)、すぐに炊かない時はポリ袋に入れて冷蔵庫で保管してください。米と同量の水をセットしてスイッチ入れる。確実に米のおいしさを引き出せます。

米を洗い、ざるに上げ、米に吸水させる。ザルに入れた米の真ん中を少しあけてドーナツ状に広げて、水はけをよくする。米がひび割れするので、ぬれぶきんで、ざるを覆ってくださいね。

「洗い米」が美味しいというより、タイマー炊飯のように水に浸したままだと美味しくなくなっちゃうのだそうです。
最初に試したときは、「洗い米」でもタイマー炊飯でも大きな違いは無いと思いましたが、
時間が経つと、大きな差が出るようです。

実際、この「洗い米」でご飯を炊いてみたら、ほんとにおいしいんです。
忙しい朝、「洗い飯」と「みそまる」は、愛情たっぷりの簡単クッキング

最後に、
「食」とは人が生きるための基本となるものなのに、義務感で料理しているとしたら辛いですよね。生きることそのものが辛いことになりかねない。作る人も、家族もみんなが幸せになる食卓を願っています。。