【ずっと抜けなかったら】

 用務員になって、四季の移り変わりを身近に感じるようになって、初めて気がついたことがあります。

 まずは落ち葉。秋になって、色づいた落葉樹の葉だけが枯葉として落ちるのだと思っていました。
 ところが、ずっと緑の常緑樹も針葉樹も、緑色のまま落ちるんですね。
 でもよく考えてみたら当たり前のことで、葉が落ちない木があったとすれば、造花ならぬ造木ですよ。これは、髪の毛にたとえたらわかりやすいです。白髪になったら抜けるのではなく、黒くても抜けて生え変わります。もしもずっと抜けなかったら、かつらですよきっと。

 この冬も福岡県は雪が降り、積もった地域も多かったようです。
 その雪の中で、パンジーが咲いているのにはびっくりしました。どんな花も温かくなって咲くものだとばかり思っていたんです。冷たい風に揺れながら咲いている様子は、春の訪れが近い知らせのようにも思いました。

 今日の給食は、ご飯のほかに、さんまのおろし煮、茎わかめのきんぴら、白菜と豆腐の味噌汁、そして牛乳でした。プロの手によるにしても、よくもまあ毎日おいしくつくるものだと感心します。
(川原藤楽空)