【傘がない】

傘がないから学校に行けない。私が少年のころはそんな時代でした。
今はその傘も使い捨ての時代です。

私の勤務する中学校の倉庫には、新品ではないけれども使える傘が60本以上あります。
だれも使わないので減りはせず、増えていくばかりです。学校が購入したわけではないので、たぶん忘れ物でしょう。あるいは雨の日に親が生徒に、「そのまま学校に置いときなさい」と、遠まわしに捨てろと手渡されたものかもしれません。
この傘たちはいずれ、使えるのに廃棄処分されるでしょう。そのとき傘は、人間には聞こえなくても泣くでしょう。もっと人の役に立ちたかったと。

先ほど妻から電話があって、きょうの夕ご飯は外食とのこと。たぶんジョイフルに行くのでしょう。梶谷米穀店の梶谷登社長といっしょに行ったことのあるジョイフルです。外は夕方から雨。1本は救済できますね。
(川原藤楽空)