ごはんと日本人

ごはんと日本人 | 北九州で無農薬・特別栽培米の玄米扱う梶谷米穀店

ごはんは、私にとって不思議な力を与えてくれる。
ごはんとお味噌汁を中心に季節の野菜や肉・魚をいただく。
これが日本人の食の基本スタイルだと思う。
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その中で、いちばん大切なのはごはん。
どんなにおいしいおかずが多く並んでいても、
ごはんが美味しくなかったら、その食事はなんとなく美味しくなかったと記憶している。
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ごはんを見ると記憶の中の祖母が現れるとカラダがほほえむ。
幼年期、祖母の家で食事をしたときの話。
お茶碗にごはん粒がついていると、祖母はいつもこう言っていた。
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「ごはんはお米からできててね、その米は稲から採れる。
イネって、「命の根っこ」と言う別名もあるの。
一粒一粒があなたを元気にしてくれるのよ。
だからのこっている一粒も全部食べてね。
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と言い、時にはお茶碗にお茶を注いでくれ、
「これで取りやすくなるから、全部食べれれるね」
とじっと横で見守もってくれていた祖母。
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その言葉で素直にごはんを食べた。なんら、特別な料理ではなかったけれど、
丁寧に作られたごはんと、お味噌汁を食べるだけで健康な心と体を手に入れていると感じる。
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記憶や思い出とともにおいしいごはんを食べることは、
とても大切な習慣だと思う。
この国は、 瑞々しい稲穂が実る「瑞穂の国」
私たち日本人には、昔ながらのシンプルな日本の食事が一番合っている。